撮影:岡村喜知郎
正院の海岸にほど近い場所にある大工の旧工房兼倉庫。かつては船の修理などにも使われていたであろうこの場所で、作家は古着をほどいた糸を用いて「海図」を描く。航海者のために、船がたどるべき海上の見えない航路を一本の線でつないでいく海図の作成と、布を織る行為の関係性を問う作品。
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武蔵野美術大学大学院修了。80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、溶断と溶接を繰り返しながら作品を制作している。素材本来の硬質感や重量感、彫刻=塊という概念からも解放され、空間を変容させていく。“場”を深く観察し、可視、不可視に関わらずそこに存在するものを取り込み、独自の世界を構築する。近年は石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。主な受賞歴に、芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞、中原悌二郎賞。
1981 年北海道生まれ。多摩美術大学卒業後渡仏。 文化庁新進芸術家海外研修員としてフランスパリ国立美術学校に在籍。その後パリ第 VIII 大学大学院美術研究科先端芸術修了。パリを拠点に活動を行っています。2017年フランス初のコンテポラリードローイングに特化したアートセンター、ドローイング・ラボにて、施設のこけら落しとなる個展「Strings( キュレーション : ガエル・シャル ボー )」を行いました。 主な展覧会・受賞 近年の主な展覧会に、「Walk The Line - New Paths in Drawing」ヴォルフスブルク現代美術館、ヴォルフスブルク ;「DOMAN・I 明日展 寄留者の記憶」国立新美術館、 東京 ;「ART ON PAPER」パレ・ デ・ボザール (BOZAR)、ブリュッセル;「社会を解剖する」高松市美術館、高松;「The Projective Drawing( キュレーション : ブ レット・リットマン )」ドローイング・ラボ、パリ;「○動」国際芸術センター青森 (ACAC)、 青森;「Templates」ギャラリー・カトリー ヌ・プットマン、 パリなど国内外で多数の発表をしています。 盛の作品は、アキテーヌ現代美術センター (FRAC Aquitaine)、ボルドー ; マルセイユ現代美術センター (FRAC PACA) をはじめ、 数多くのプライベート、パブリックコレクションに所蔵されています。 また、2019年にはフランス文化省とエメリージュ基金のコミッ ションワーク 「アンイムーブル・ユヌーブル (1 immeuble, 1 œuvre)」の作品を制作しまし た。 近年の主な受賞に、2019年「AIC 賞」イル・ド・フランス地域文化振興局 (DRAC)、 2017 年「松谷賞」松谷松縁芸術助成基金、 2016年「パレ・ド・トーキョー 新人賞ノミネート。同年「ギャラリー・ラファイエット賞グランプリ」など。
『Bug report (Ritournelle)』2018年 Photo by 松田壯統 制作クレジット: ADAGP Keita Mori Courtesy the artist
『Bug report (Circuit)』2014年 Photo by 田熊大樹 制作クレジット: ADAGP Keita Mori Courtesy the artist