撮影:岡村喜知郎
中国の第一の陶都・景徳鎮の磁器と中世日本を代表する焼き物だった珠洲焼を混在させ、大陸との交流や文化のあり方を問う作品。2017年の第一回芸術祭では、あたかも海から流れ着いたかのように見附島近くの海岸に並べられた。現在は珠洲焼資料館に場所を移して恒久設置されている。
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武蔵野美術大学大学院修了。80年代の活動当初から鉄という素材に魅了され、溶断と溶接を繰り返しながら作品を制作している。素材本来の硬質感や重量感、彫刻=塊という概念からも解放され、空間を変容させていく。“場”を深く観察し、可視、不可視に関わらずそこに存在するものを取り込み、独自の世界を構築する。近年は石膏、ガラスなど異素材の作品も発表。主な受賞歴に、芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞、中原悌二郎賞。
Photo by Qing Zhu Wiug
1962年中国江西吉安市生まれ。陶窯地として有名な景徳鎮で陶磁器の仕事を始め、東洋最大の陶磁器大学である景徳鎮陶磁学院で学んだ。1989年卒業後、一貫して陶磁器を用い、悠久の歴史を持ちながらも不安定な自国の経済や社会を反映した作品を制作。 モスクワ・ビエンナーレ2007、シドニービエンナーレ2010、光州ビエンナーレ2012(韓国)や美術館やギャラリー等での発表多数、国際的に活躍する中国を代表する現代アーティストの一人。日本では2005年 「東アジアの現代美術」(東京、森美術館)2015年 「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」に出展したほか、十和田市現代美術館に常設の作品がある。
『白紙』2009-2014年
『捨てられたもの』Echigo-Tsumari Art Triennale 2015 Photo by Ishizuka